仏ニースのトラック突入事件を起こしたとされるモハメド・ラフエジブフレル容疑者の滞在許可証のコピー。仏警察筋がAFPに提供(2016年7月15日提供)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】フランス南部ニース(Nice)で14日に発生し84人が死亡たトラック突入事件で、検察当局は18日、現場で射殺された容疑者の男が暴力行為を企図していた最初の兆候が約8か月前にあったことを明らかにした。

 記者会見したパリ(Paris)検察のフランソワ・モラン(Francois Molins)検事によると、モハメド・ラフエジブフレル(Mohamed Lahouaiej-Bouhlel)容疑者が事件の8か月前に「男が意図的に車でカフェに突入」という事件のニュースで使われた写真を保存していた。

 容疑者はさらに同時期、人質が斬首される動画を友人に見せ、友人が驚きを示すと、「自分は見慣れている」と語ったとされる。

■「奔放な性生活」

 捜査当局が聴取した人の多くが、チュニジア出身で3児の父である同容疑者について、「イスラムの教えは実践しておらず、豚肉も食べれば酒も飲む上、薬物にも手を出し、奔放な性生活を送っていた」と証言したという。

 だがモラン検事によると、ラフエジブフレル容疑者は最近になって「イスラム過激派運動に対する明確な興味」を示すようになった。一方で、犯行声明を出したイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」とのつながりを明示する要素はないという。

 同容疑者は今月1日から、ISがプロパガンダに利用しているナシード(イスラム教の歌曲)や、聖典コーラン(Koran)の朗読動画を毎日のように検索していた。

 加えて、米フロリダ(Florida)州オーランド(Orlando)の同性愛者向けナイトクラブで発生し、49人が犠牲になった銃乱射事件や、フランスの首都パリ(Paris)近郊マニャンビル(Magnanville)で警察官とそのパートナーの女性が刺殺された事件に関する情報も集めていた。いずれの事件も、ISに関係があるとされる。