16日、フランス南部ニースで、世界中から訪れた人々が花束を寄せたテロ現場近くの献花場。

 【ニース(仏南部)時事】フランス南部ニースのトラック突入テロで、AFP通信は17日、射殺された実行犯モハメド・ラフエジブフレル容疑者(31)が事件の2日前に現場を下見していたと報じた。

 仏BFMテレビは、容疑者が事件直前に携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)を使って武器を持ってくるよう仲間に頼んだと報道。捜査当局は17日、事件に絡み新たに男女2人を拘束した。

 事件は、容疑者が過激派組織「イスラム国」(IS)によるテロの呼び掛けに個人的に応じた「ローンウルフ(一匹おおかみ)」型の計画的な犯行とみられていたが、メッセージの存在から共犯者がいた疑いが浮上。当局は拘束者への聴取などを通じ、全容解明を急ぐ。

 事件に絡み拘束されたのは計7人で、うち、離婚状態にある容疑者の妻は釈放された。SMSはこのうちの少なくとも1人に対して14日午後10時27分(日本時間15日午前5時27分)に送られ、「Cの5」と呼ばれる場所に「もっと武器を持ってこい」と命じていた。この約15分後に犯行を開始したとみられる。

 バルス首相は17日付の日曜紙ジュルナル・デュ・ディマンシュとのインタビューで「殺人者は急速に過激化した。ISが不安定な個人に対し、犯行を正当化するイデオロギーを提供している」と述べた。またルドリアン国防相は16日、記者団に対し、ISが最近、フランスや米国を直接攻撃するよう繰り返し呼び掛けていたと指摘。「ISはテロを直接計画しなくても、テロリストの心理に訴え掛ける」と述べ、容疑者がISの呼び掛けに個人的に応じたと疑っている。