事件で亡くなった犠牲者を追悼する式典で花を手向けるバングラデシュ人ら=ダッカで2016年7月4日午前10時46分、小出洋平撮影

 【ダッカ金子淳】バングラデシュの首都ダッカで起きた人質テロ事件で亡くなった日本人7人の遺族は4日、ダッカ市内の病院で遺体と対面した。負傷した渡辺玉興さんの家族も病院を訪ね、面会したとみられる。遺族らは事件現場のレストランも訪れ、犠牲者の冥福を祈った。

 レストラン周辺は4日も封鎖が続いた。昼前に日本人が日本大使館員らとともに車で現場を訪れ、レストラン前で花束を手向けた。関係者によると負傷した渡辺さんの家族らで、泣きながら冥福を祈ったという。

 夕方には遺族を乗せたとみられるバス3台が現場を訪れた。バスは約30分間、規制線の中のレストラン前に停車。現場には多くの報道陣が詰めかけていたが、車内はカーテンが下ろされ、中の様子は一切うかがえなかった。

 一方、現場には犠牲となったインド人女性の知人のバングラ人夫妻も訪れ、献花した。夫は「娘の幼なじみだった。どうしてあんなにいい子がこんな目に」と、涙をこぼした。

 【ダッカ岩佐淳士】ダッカの人質テロ事件に巻き込まれた日本人8人は、国際協力機構(JICA)の円借款事業で現地に赴いていた建設コンサルタント会社の関係者だった。市内の競技場で4日開かれたバングラ政府主催の追悼式には、亡くなった日本人7人と共にJICAのプロジェクトに携わっていた現地の仕事仲間も参列した。