封鎖する地区入り口に供えられた花束と武装した警察官(左)=ダッカで2016年7月4日午前6時45分、小出洋平撮影

 【ダッカ岩佐淳士、金子淳】バングラデシュの首都ダッカで発生した人質テロ事件で、武装集団メンバーとみられる若者らは、数カ月前から家族や知人の前から姿を消していたと地元メディアが報じた。カーン内相も実行犯の一部が半年前から行方不明だったと明らかにしており、メンバーの若者らはイスラム過激派組織に加わって潜伏し、犯行の準備を進めていた可能性がある。

 バングラ当局などによると、現場のレストランを襲撃した実行犯は7人。治安部隊の突入で6人が殺害され、1人が拘束された。いずれも20代の若者とみられる。過激派組織「イスラム国」(IS)のバングラ支部が犯行声明を出し、5人の「殉教者」とされる写真もインターネット上に掲載された。

 地元紙デーリー・スターによると、写真の人物のうち1人は与党「アワミ連盟」ダッカ市幹部の息子。昨年末から行方不明となり、家族が警察に届けを出していた。母親はダッカの名門中学校の教師で、本人もその学校を優秀な成績で卒業していたという。

 別の1人は、ネット上に残された画像などから22歳の男子学生とみられる。この学生も今年初めから行方不明になっていた。直前にマレーシアに留学しており、友人らは「マレーシアに渡航後(イスラム教への)信仰心を高めた」と話しているという。

 カーン内相もロイター通信の取材に「殺害された6人のうち3人は22歳以下で、半年前から行方不明になっていた」と語った。実行犯はいずれも比較的裕福で高等教育を受けていたとされ、こうした若者がなぜ過激化したのかが真相解明のカギになりそうだ。