靖国神社への建造物侵入容疑で逮捕されたチョン・チャンハン容疑者を乗せて警視庁麹町署を出る車両=東京都千代田区で2015年12月9日午後8時47分、丸山博撮影

 靖国神社(東京都千代田区)の公衆トイレで爆発音が起き不審物が見つかった事件で、不審な男が神社から立ち去った約10分後に爆発音が起きたことが捜査関係者への取材で分かった。トイレからはリード線のついた基板やデジタル式のタイマーなどの部品が見つかっており、警視庁公安部は建造物侵入容疑で逮捕した全昶漢(チョン・チャンハン)容疑者(27)=韓国籍=がタイマー式の発火装置を起動させて立ち去ったとみて、爆発物取締罰則違反容疑の適用も念頭に調べている。

 捜査関係者によると、靖国神社周辺の防犯カメラには全容疑者とみられる男が、11月23日午前9時過ぎごろから約30分間、袋のようなものを手に境内を歩き回り、トイレ近くの南門から立ち去る様子が映っていた。

 爆発音はその約10分後に発生。トイレの天井裏からは火薬とみられる粉末が入ったリード線付きの金属製パイプが見つかり、床にもリード線付きの基板やデジタル式のタイマー、ハングルが記載された乾電池などが落ちていた。当初はリード線でつながっていたとみられる。