靖国神社をめぐる最近の主な事件(写真:産経新聞)

 靖国神社(東京都千代田区)で爆発音がした事件は2日、不審な韓国籍の男が出国していることが分かり、急展開した。警視庁公安部は、神社の外に設置された複数の防犯カメラの映像を分析し、千代田区内のホテルにいた男を特定。一部の遺留品にハングルの記載もあったことなどから、韓国人が関与した疑いが高いとみて捜査していた。

 公安部は男の日本国内での足取りとともに、爆発物の材料を入手した経緯について調べる。

 公安部などによると、男は11月23日の事件後、神社の南門から外に出た後、東京メトロ九段下駅方向に歩いていった。公安部がその後、神社外の複数の防犯カメラを調べた結果、男が駅を利用せず、千代田区内のホテルに向かって歩いていたことが判明した。情報を基にホテルを家宅捜索したが、既に立ち去った後だったという。その後、出入国記録などを詳細に調べた結果、韓国に渡航していたことが分かった。

 捜査関係者によると、当初から公安部は事件は組織的な犯行ではなく、外国人の個人による犯行の可能性が高いとみて捜査を展開していた。

 爆発音があった現場には束ねた状態のパイプ4本やリード線などが見つかっていたが、一部の遺留品にはハングルが記載されていた。また、残された不審物の構造を調べた結果、国内外の過激派が作るものとは異なり作りが単純で、インターネット上の爆発物製造方法の情報を参考に作製したとみられることも分かった。