首を切断された地蔵像。首だけが蓮の上に置かれていた=福島県須賀川市柱田(三枝玄太郎撮影)(写真:産経新聞)

 福島県泉崎村の神社でキツネの石像などを壊したとして、器物損壊と建造物侵入の疑いで昨年12月10日に福島県警白河署に逮捕され、同月28日に福島地検白河支部に起訴された住所不定、韓国籍の無職、チョン・スンホ容疑者(35)。これまでの調べに対し、「日本の寺社仏閣を狙った」などと供述していることが捜査関係者の話で分かった。チョン被告はその後、逮捕容疑の事件以外は否認しているというが、県警は、福島県須賀川市で相次いだ仏像に対する器物損壊容疑で近く再逮捕し、動機を追及する方針。

 チョン被告は昨年11月上旬に羽田空港から入国し、福島県内に移動したことが分かっている。これまでの県警の調べに対し、「持参していたスマートフォンで、寺や神社を探し、狙った」「福島は(東日本大震災や原発事故などで)韓国で有名だから、福島を目指した」などと話しているという。

 逮捕容疑は昨年12月9日夜、泉崎村の烏峠稲荷神社のキツネの石像2体を壊した上、本殿に侵入し、キツネの木像をなどを壊すなどしたとしている。

 同県内では昨年12月、福島市から白河市にかけて南北約80キロの範囲で寺や神社から仏像や地蔵像が壊されたとの被害届が相次ぎ、損壊数は少なくとも22カ所で119体に上っており、県警が関連を調べている。

 また、昨年12月3日から同月5日にかけて、須賀川市の半径約1キロの範囲にある寺や共同墓地計5カ所で仏像などの損壊被害があり、周辺の防犯カメラには男の姿が映っていたという。県警では、男がチョン被告ではないかとみて調べを進めている。

 捜査関係者によると、チョン被告は逮捕段階では容疑を認め、通訳を介した調べにも素直に応じている。一方で、「韓国大使館には知らせないでくれ」「家族にも連絡を取らないで」と話しているといい、実際に家族や親類縁者は訪ねてきていないという。