無罪判決を受けて会見する加藤達也前支局長ら=17日、ソウル(大西正純撮影)(写真:産経新聞)

 【ソウル=水沼啓子】産経新聞の加藤達也前ソウル支局長は17日の公判後、韓国に拠点を置く外国メディアで構成する「ソウル外信記者クラブ」(厳在漢(オム・ジェハン)会長)で記者会見し、「当然の判決であって特別な感慨はない」「韓国の検察において、控訴することなく私を自由の身にすべきだ」と述べた。

 加藤前支局長は「公人中の公人である大統領に関する記事が気に入らないとして起訴するという構図は、近代的民主主義国家の姿としてどうなのか」と韓国政府を批判した。

 会見には韓国メディアの記者も参加した。「無罪判決を予想していたか」との韓国人記者の質問に、加藤前支局長は「事前に予想できなかった」と答えた。

 また、「検察の取り調べの中で理解できなかったことは」という問いには、「この被疑者は絶対に許さないということで、すべての供述を集めるという強い意志を持って取り調べをしているという強い印象を持った」と振り返った。

 「韓国外務省から(判決公判で)善処を求める文書が出されていたが、こうした外交的要素が影響していると思うか」との質問には、「判決に影響したかはわからない」と答えた。会見に同席した弁護士は「文書は(直前に)出されたもので、判決に反映させることは時間的に難しい」との見解を示した。