台湾南部・高雄市で6日午前3時57分(日本時間同4時57分)、マグニチュード(M)6.4の地震があり、近くの台南市で17階建てのマンションなどが倒壊した。少なくとも7人の死亡が確認され、155人以上が負傷している。これまでに220人が救出されたが、瓦礫の下に閉じ込められた人たちの救出作業が続いている。
米地質調査所(USGS)によると、震源は地下23キロと浅く、その影響で地表がより大きく揺れた可能性がある。揺れは300キロ離れた台北でも感じられた。
台南市の人口は約200万人。現地入りした馬英九総統は、救助に「全力を尽くす」ほか、避難所を設置すると表明した。
被害の範囲は広くないが、複数の高層ビルが斜めに傾いている。少なくとも5回の余震が発生し、停電が起きているという。
倒壊した高層マンションではこれまでに4人の死亡が確認された。中には赤ちゃんも含まれていた。さらに1人が給水塔からの落下物に当たり死亡したという。
内政部(内務省)の陳威仁部長は、8日からの正月(春節)を祝う家族が集まる時期なだけに、通常よりも大勢が倒壊マンションにいた恐れがあり、さらに多くの人が瓦礫の中に閉じ込められているかもしれないと懸念を示した。