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JR東日本・神田―秋葉原間で架線柱が倒壊、大事故回避は偶然

JR東日本・神田―秋葉原間で架線柱が倒壊、大事故回避は偶然

JR山手線神田-秋葉原間で倒れた架線の支柱=12日午前9時15分、東京都千代田区神田須田町 (宮川浩和撮影)(写真:産経新聞)

 「大事故が起きなかったのは偶然。間一髪だった」-。12日のJR山手線の支柱倒壊事故は、JR東日本社員がそう安堵(あんど)するほど大惨事寸前の出来事だった。一方、支柱が傾いていることを事前に把握しながら電車を通常運行させていた同社の安全対策には疑問符が付く。大規模トラブルで国土交通省から事業改善命令を受けた過去があるJR東には、徹底した原因究明と再発防止策が求められる。

 JR東によると、10日に支柱付近で工事をした際、支柱の傾斜を確認。しかし同社は「急を要しない」と判断し、13日に補修する予定を立てたほかは特段の対策を取らないまま通常運行させていた。

 また同社は12日午前4時50分ごろに始発電車で支柱の安全確認を実施したとするが、始発電車には乗客もいた。同日会見した同社の福田泰司常務は「仮に夜間に支柱が倒れていた場合、始発電車の運転士が暗い中で目視で発見し、停車できていたかどうかは何ともいえない」と話した。

 結果として、支柱が山手線の線路に接触して倒れているのを確認したのは、並走する京浜東北線の運転士だった。ダイヤによると、山手線の車両が通過した1、2分後で、3分後には後続車両が通過予定だったという。

 同社は3月25日の改良工事で2本の支柱をつなぐ鉄筋を撤去した際、支柱の強度や安定性が低下して、架線の張力で倒れた可能性があるとみている。

 福田常務は「傾きを10日に確認した後、緊急性を認識せず、補修を13日とした判断が適切だったかどうかは今後検討する」と釈明。「山手線の運転士が倒れた支柱の第1発見者となる可能性もあった。その場合、衝突して脱線する危険性もあったと思う」と、間一髪のタイミングだったことを認めた。