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スペイン列車事故 脱線時、運転士は業務用電話で会話中

スペイン列車事故 脱線時、運転士は業務用電話で会話中

24日、スペイン北西部の国鉄サンティアゴ・デ・コンポステラ駅近くで脱線した高速鉄道アルビア号=AP

 【パリ宮川裕章】スペイン北西部ガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステラ市で起きた高速鉄道脱線事故で、司法当局による事故列車のブラックボックスの解析から、運転士(52)が事故当時、別の国鉄職員と業務用電話で会話中だったことが30日、分かった。通話による注意不足が事故につながった可能性が浮上した。また列車は制限時速80キロのカーブ付近を時速192キロで走行していたことが確認された。

 エルパイス紙(電子版)などによると、ブラックボックスに事故の数分前、運転士の業務用携帯電話に管制担当と見られる国鉄職員から連絡があり、事故発生時まで会話していた録音記録が残っていた。終着駅のフェロル到着前後の運行を指示する内容で、運転士が地図か書類を開いているような音も収録されていた。

 運転士は法廷で「事故直前までどこを走行しているか分からなかった」と証言しており、この通話の最中に地図などを広げた結果、注意不足になり事故につながった可能性がある。ラボスデガリシア紙(電子版)によると、国鉄は運転士に対し、注意が必要な区間での電話使用を禁止しているという。

 またブラックボックスの速度の記録から、事故列車は現場のカーブ直前まで時速192キロで走行し、運転士は脱線数秒前にブレーキをかけたが、脱線時の時速は153キロに達していた。