都政13年半 石原知事、強い意志発信「尖閣を守りたい」

 知事辞職と国政復帰を表明した石原慎太郎氏(80)。「東京から日本を変える」を旗印に13年半にわたり、強烈なリーダーシップで都政を牽引(けんいん)しながら、国を動かしてきた。石原氏が手がけた施策を糸口に、都政のこれからを探る。

 「空みたいにさっぱりしているよ」。知事辞職と新党結成による国政復帰を表明した会見から一夜明けた26日午前。石原慎太郎は自宅前で青空を指さした。いったん中止とされていた定例会見は同日午後3時過ぎに始まり、石原はノーネクタイで臨んだ。前日に比べリラックスした姿だった。

 「尖閣の問題は私にしかできないと自負していた。だけど、国が人気取りか知らんけれど、札びらで持ち主をたたいて決着した」

 こう語った25日の辞職会見で石原は、グレーのスーツに白いポケットチーフを差した。普段はネクタイを嫌う石原の首元には、スーツと同系色のネクタイが襟に一分の隙もなく締められていた。47分にわたり、よどみなく持論を語った石原だったが、記者が投げかけた最初の質問への回答は、どこかかみ合わなかった。

 質問は「辞職と新党結成のタイミングがどうして今か」。石原の口をついて出たのは、「私はねえ、やっぱり、やり残したこともあったんです」だった。

 そして言葉を選ぶように、時折うつむき、尖閣諸島について語った。「(総選挙後に)自民党が主体になった政権に私は期待するしかない」。口調には悔しさがにじんだ。