毎日新聞と会見する台湾の馬英九総統=台北市の総督府で2013年12月5日、米村耕一撮影

 【台北・鈴木玲子、米村耕一】台湾の馬英九総統(63)は5日、台北市内の総統府で小川一・毎日新聞東京本社編集編成局長と会見した。馬総統は中国が先月23日に沖縄県・尖閣諸島の上空を含む東シナ海に防空識別圏を設定した問題に関連して「今後、南シナ海に類似の防空識別圏を設置しないよう中国側に伝える」と述べ、識別圏拡大への反対を初めて明言した。ただ、既に設定された防空識別圏については日韓など関係国に「対話による解決」を呼びかけた。これまで台湾側は中国側に明確な「抗議」はしておらず、馬総統の発言も中台関係の安定を重視する立場と中国の強引な手法への警戒感の両方がにじみ出た形だ。