尖閣諸島。右から魚釣島、北小島、南小島=2012年9月2日、代表撮影

 政府は尖閣諸島(沖縄県石垣市)の国有化に向け、魚釣島、北小島、南小島の3島を20億5000万円で購入することで、地権者と合意した。週明けにも関係閣僚会議で国有化方針を確認し、地権者と契約を交わす。購入費は今年度予算の予備費から支出することとし、近く閣議決定する方針。東京都の石原慎太郎知事は5日、都が尖閣諸島の購入を目指して集めた寄付金約14億円について国に渡す意向を示した。

 長浜博行官房副長官が3日に埼玉県在住の地権者と会い、合意した。東京都は尖閣購入へ向け2日に洋上から測量などの調査を実施。石原知事は漁船が退避できる漁港や灯台の整備により日本の実効支配を明確にするよう政府に求めていたが、政府は4日、これに応じられないことを知事側に伝えた。中国を刺激しないための配慮で、国有化後は海上保安庁が管理する方針。