出港前に海上保安官が静止するのも聞かずに中国系メディアの質問に答え続ける「啓豊2号」の乗組員(17日午後9時24分、沖縄県石垣市の石垣港で)

 逮捕からわずか2日後の強制送還——。沖縄・尖閣諸島の魚釣島に15日不法上陸し現行犯逮捕された香港の活動家ら14人全員の送還が17日決まり、それぞれ民間機や抗議船に分乗して退去した。

 刑事処分の見送りについて、沖縄県警は「捜査を尽くした結果」と理解を求めたが、地元からは「対応が甘すぎる」などと反発する声が上がった。

 沖縄県警は17日午前、入管当局に活動家らを引き渡した後、外事課幹部が報道陣に手続きについて説明。「取り調べの結果、不法上陸以外の犯罪嫌疑がなかった」「総合的に判断して、入管への引き渡しを決めた」とした。

 これに対し、尖閣諸島を抱える石垣市の中山義隆市長は取材に対し、「強制送還でいいのか率直に言って疑問だ。事件を早く終わらせたいという意思があったのだろうか」と疑問を呈した。「地元の漁師が安心して漁に行けない状況になるのは絶対に許されない」と中山市長は語気を強めた。