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緊急点検で不具合が見つかったトンネル

緊急点検で不具合が見つかったトンネル

 事故が発生していない「下り線」でも、計670件の膨大な不具合が見つかった山梨県の中央自動車道・笹子トンネル。

 中日本高速道路は今年9月の定期点検で「異常なし」と診断しており、点検方法に問題があった可能性が浮かび上がった。国土交通省が13日に公表した緊急点検では、同トンネル以外にも11か所14本で不具合が見つかった。

 同社は13日、名古屋市の本社で記者会見を行った。不具合を見つけることができなかった点検に関する質問が集中したが、同社の吉川良一非常対策本部副本部長は「捜査を受けているため、コメントを差し控えたい」を繰り返した。事故後に国土交通省内に設置された調査検討委員会に「全面的に協力する」とした。

 同社によると、不具合が見つかった下り線は、老朽化した換気設備を更新するなどの工事を予定していたという。しかし、天井板の撤去は長期間の通行止めが必要となるため、同社では「撤去は検討していなかった」とした。

 上り線で事故が起きた後も、下り線については同社から「異常なし」と説明されていた国交省では動揺が広がっている。膨大な不具合が見つかったことに対し、事故調査を進める同省有料道路調整室は「これから中日本高速に詳細な報告を求めたい」として、同社への不信感をにじませた。不具合を見落としていた同社の点検方法などは、同省の調査検討委員会で詳しく分析するとしている。

 国交省が公表した点検結果では、14本のトンネルで見つかった不具合の件数は計122件。ただ、ボルトやナットの欠損、つり金具の曲がり、コンクリート壁のひび割れなどで、安全上の問題はないという。