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崩落事故発生時のトンネル内の様子

崩落事故発生時のトンネル内の様子

 家族連れの車の前で、天井が突然、Vの字状に崩れた。

 車を乗り捨てた家族らは、煙が充満するトンネルの中を必死で避難した。山梨県の中央自動車道上り線・笹子トンネルで2日朝、コンクリート製の天井板が崩落し、車が炎上した事故。落下したのは、固定されていたはずの1枚1トン超の板300枚近く。3台の車が下敷きになった。師走最初の日曜。トンネルから逃れた人たちは青ざめた表情で「まさか天井が落ちるとは」と憤った。

 現場は、東京方面に向かうトンネル出口の1・7キロ手前。厚さ8センチほどのコンクリート板がいきなり、次々と落ちてきた。

 「急にトンネルの天井が雪崩のように崩れた。20メートルほど前を走っていた車がペシャンコになった」。孫を見舞うため息子の運転で東京に向かっていた甲府市の地方公務員男性(66)は証言した。しばらくしてつぶれた車から火が出て、周囲は白い煙に包まれ、息子らと一緒に歩いて甲府市側に避難したという。

 走行車線を走っていた甲府市の男性会社員(37)は、崩落現場の直前で急ブレーキをかけた。他にも3台の車が止まった。しばらく何が起きたのか分からなかった。

 車から出ると「助けて」という声が何回か聞こえた。若い女性が歩み寄り「中に友達と彼氏が……」と訴えた。状況から、遺体が見つかったワゴン車に同乗していた女性とみられる。

 「助けてあげようと思ったが、そんな状況ではなかった」。会社員は、女性を連れて逃げ、外に出ると救急車に引き渡したという。