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アンカーボルトの構造

アンカーボルトの構造

 天井板の崩落で9人が死亡した山梨県大月市の中央自動車道・笹子(ささご)トンネル上り線で、国土交通省がつり天井をトンネル最上部に固定しているアンカーボルト183本を引き抜き試験した結果、6割が設計上の荷重耐久力を満たしていなかったことが分かった。さらに、中日本高速道路が事故の約3年前に天井板の撤去を計画しながら取りやめていたことも判明。国土交通省の事故調査・検討委員会は適切な工事が行われたかとともに、中日本高速の対応にも問題がなかったか調査を進める。

 アンカーボルト(長さ23センチ、太さ16ミリ)はトンネル最上部のコンクリート壁に開けた穴の中に樹脂製の接着剤を注入し、その後に13センチ差し込む形で固定されていた。約1.2トンの荷重がかかるが、設計上はその約3倍の重さまで耐えられるようになっていた。

 国交省は事故後トンネル内に残ったボルト183本を抽出し、油圧式の装置を使って壊れる限界まで荷重をかける試験を実施した。その結果、荷重を設計上の上限までかけても引き抜けず「安全」だったのは70本。そこまでの耐久性がなかったのは113本で、うち16本は約1.2トン未満の力でも抜けた。国交省道路局は「設計値を下回る力で抜けてしまうボルトがあるのは、重大な問題」と指摘する。