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笹子トンネル天井板の構造

笹子トンネル天井板の構造

笹子トンネル崩落 「連鎖的」被害拡大 補強構造に問題 鋼板連結が裏目

 山梨県の中央自動車道笹子(ささご)トンネルで9人が死亡した天井板崩落事故で、崩落が広範囲に及んだ原因が明らかになった。最初にボルトが脱落した場所から鋼板、つり金具、中壁、天井板の順で落下し、中壁で連結された隣接する鋼板が引っ張られ、連鎖的に崩落したという。中日本高速道路は「補強のための構造が裏目に出た」と釈明。県警は現場検証で崩落状況などを確認しており、崩落が始まった場所の特定など事故原因の解明を進めている。

 同社本社が点検作業を現地事務所や子会社に任せきりで実施時期や内容を把握せず、ボルトの異常などを見落としていた可能性があり、県警は近く同社の安全管理担当者らから事情聴取し、点検実態も調べる。

 同社によると、トンネル内部は天井板で換気ダクトと車道に区切られている。ダクト側はT字形の鋼板2本の間につり金具と中壁が取り付けられ、上部をトンネル本体とボルトで固定、下部の左右に天井板を敷き詰めていた。鋼板は1本6メートルで、鋼板同士の継ぎ目を1・2メートルの中壁をまたがせて連結する構造だった。

 天井板同士もダクト側から車道側に空気が漏れないようにするため、鉄筋で溶接し、モルタルで隙間を埋めていた。中壁と天井板の重さはそれぞれ1トン以上あり、鋼板1本に15トン以上の重量がかかっていた計算になる。

 一方、中日本高速が崩落した約130メートルの区間を調べたところ、鋼板やつり金具、中壁、天井板がすべて落下していた。中壁や天井板だけで約330枚、重量は約360トンに上る。鋼板をトンネル本体と固定するために埋め込まれたボルトも大半が抜け落ちたり、途中で切断されたりしていたという。