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東名高速道路日本坂トンネル事故

東名高速道路日本坂トンネル事故

静岡市の東名高速道路日本坂トンネルで起きた玉突き事故。7人が死亡し、車173台が燃えた=1979年7月

 今回の笹子トンネル事故では、崩落拡大のおそれがあるとして救助活動が滞り、天井の安全性を確かめながら進める困難な作業を強いられた。消防庁の元幹部は「トンネル内での消火や救出は2次災害と隣り合わせ。光も空間も足りず、厳しい活動となる」と実情を打ち明ける。過去の事故でも手間取るケースが多く、トンネル事故への対応の難しさを改めて浮き彫りにした。

 7人が死亡し史上最悪と言われた静岡県・日本坂トンネル事故(79年)では、猛火の前にスプリンクラーは無力で、消防ポンプ車のホースも届かず鎮火に1週間もかかった。北海道の豊浜トンネル事故(96年)では崩落した岩盤の除去に手間取り、遺体収容に1週間を要した。

 火災や爆発で有毒ガスが充満し、救助を阻むこともある。今年5月に新潟県で起きた工事中のトンネル爆発事故では、一酸化炭素や可燃性ガスの濃度が高いため何度も撤退を強いられた。4人の遺体を収容したのは爆発から67時間後だった。

 元消防庁幹部は「現場の隊員は『早く救おう』と血気にはやるが、2次災害を招いてはならない。指揮隊長には冷静さと判断力が求められ、事業者からの適切、迅速な情報提供も必要だ」と話す。【井上英介】