「トモダチ作戦」に参加した米空軍兵士たち。左からジョーンズ曹長、ケリー2等軍曹、ジョンソン大尉、ライス大尉、ウィルソン1等軍曹=沖縄県の米空軍嘉手納基地(写真:産経新聞)

 東日本大震災で在日米軍が展開した救援活動「オペレーション・トモダチ(トモダチ作戦)」で被災地を飛び回り、救援物資を被災者に届けた米空軍兵士が任期を終え、次々と日本を離れている。救援任務にあたった米空軍嘉手納基地(沖縄)の第33救難中隊では残り4人となり、年内にさらに2人が本国や世界の駐留地に赴く。10日は昭和39年の東京五輪の開会式からちょうど49年。最後に日本を去る兵士たちは、「復興五輪」を掲げる2020年東京五輪開催を喜び、「7年後にまた日本に戻ってきたい」と語った。

 救難ヘリ「HH60」のパイロット、ブランドン・ライス大尉(28)は「助けに向かった被災地で、日本人から助け合いの精神を教わった。その感動は今も忘れられない」と語る。

 「100人 SOS 水」。平成23年3月の震災直後、交通が寸断された地域や離島を捜索し、支援物資を届けるのが任務だった。被災地沿岸の道路に書かれた「SOS」の文字に、支援の手がなかなか届いていないと実感した。

 上空からは、ガソリンスタンドに向かって延びる長い車列の脇で、じっと順番を待っている被災者の姿が見えた。未曽有の災害を経験したにもかかわらず、揺るがない日本人の気概。「あの秩序だった光景に感銘を受けた」と振り返る。

 避難所に支援物資を届けると、被災者から「自分たちは大丈夫だから、必要なところに持って行ってほしい」と頭を下げられた。ブランドン大尉は「この助け合いの精神があれば、日本は必ず復興する。そう信じている」と力を込めた。