参院予算委に参考人として出席し、自民・森雅子氏の質問に答える福島県双葉町の井戸川克隆町長=国会内で2012年7月10日、藤井太郎撮影

 東京電力福島第1原発事故で被災した福島県双葉町の井戸川克隆(いどがわ・かつたか)町長が10日の参院予算委員会に参考人として出席し、政府が事故直後に米側から提供された放射線量の実測データを公表しなかったことを、「受けなくてもいい被ばくをした。この気持ちを被ばくしていない方にどうしてわかってもらえるだろう」などと、時折涙で声を詰まらせながら批判した。

 町長が「情報がもしスムーズに出ていれば、逃げる方向を変えていた。私は誰よりも住民を守らないといけない立場。(放射線量が)何ミリシーベルトだからいいとか何とか言われると、本当に腹が立つ。この情報隠しは納得できない」と締めくくると、普段はやじで騒がしい委員会室は静まり返った。