輸出する福島市産の果物を選ぶJA新ふくしまの職員  福島第1原発事故の影響で多くの国や地域が福島県産果物の輸入を停止する中、JA新ふくしま(福島市)は14日、タイとマレーシアに輸出するモモなどの果物を発送した。2011年度はすべての県産果物の輸出が止まったが、12年度はタイで再開し、今年度はマレーシアにも輸出先が拡大。JA関係者は「風評被害の払拭に弾みが付く」と期待を寄せた。  この日発送されたのは、タイ向けはモモやブドウ、ナシ計494キロ、マレーシア向けにモモとブドウ計386キロで、タイ向けは昨年よりも品種を増やした。いずれも現地のデパートなどで20日から販売される。タイに既に輸出したJA伊達みらいのモモも高値で売れているという。  JA新ふくしまの今年の果物の売れ行きは販売量、額とも前年比24〜30%増と回復傾向だが、単価や販売量は震災前の水準には戻っていない。菅野孝志組合長は「海外では単価が高くても売れ行きは好調。輸出できる品種が増えたことは生産地にとってうれしい」と話した。【深津誠】