原子力規制委員会は27日、茨城県東海村の加速器実験施設「J−PARC」で起きた放射能漏れ事故について、国際事故評価尺度(INES)で「レベル1(運転制限範囲からの逸脱)」に相当するとの暫定評価を発表した。国際原子力機関(IAEA)が定めた尺度で0〜7の8段階のうち下から2番目。規制委は同日現地調査し、29日の定例会で事故への対応を協議する。  規制委は、共同運営する高エネルギー加速器研究機構などが汚染を確認しながら、排気ファンを回して放射性物質を施設外に排出したことを問題視。「適切な管理ができておらず(組織として安全を最優先と考える)安全文化の欠如が見られる」と指摘した。  レベル1は、日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故(1995年)や11人が死傷した関西電力美浜原発3号機の配管破断事故(2004年)と同等にあたる。一昨年の東京電力福島第1原発事故やチェルノブイリ原発事故(1986年)は最悪のレベル7とされている。