歴史がある石川家畜市場で行われた、最後の子牛の競り(13日午前、福島県石川町で)=菅野靖撮影

 明治時代から約120年続く石川家畜市場(福島県石川町)が13日、閉鎖される。

 同日午前、大勢の畜産関係者が見守る中、子牛319頭の競りが始まり、最初にかけられた雄牛には51万1000円の高値がついた。

 同市場には、かつて近隣の畜産農家から年間約4600頭が出荷されていた。東京電力福島第一原発事故以降、風評被害などで子牛の取引価格は下がり、廃業や規模縮小を余儀なくされる畜産農家が相次いだ。昨年度の出荷は約2000頭に半減、市場の経営も立ちゆかなくなった。

 最終日の競り前のセレモニーで、石川郡畜産農協の渡辺一雄組合長が「3・11以降は苦労、苦労の2年間だった。断腸の思いで最後の競りとなるが、これからも石川の牛をかわいがってほしい」と話した。