南海トラフ地震で大きな被害が予想される和歌山県串本町=和歌山県串本町で2012年8月28日、本社ヘリから大西岳彦撮影

 南海トラフ巨大地震では、大津波が地震発生の直後に太平洋岸を襲うのが特徴だ。今回の想定でも、1メートルの高さの津波が和歌山県串本町や静岡県焼津市に2分で到達。一瞬で高さを増し、同町や静岡県南伊豆町では10メートルの大津波が5分以内に来る。揺れは3〜4分続くとみられ、揺れ終わる前から避難を始めないと間に合わない。大津波が来るまで約30分だった東日本大震災とは大きく異なる。

 こうした地域では津波警報が到達前に発令されない可能性がある。気象庁は発生数分後に津波が襲った北海道南西沖地震を教訓に発生から3分での発令を目指してきた。しかし、これ以上早くすれば警報の精度が保てない。気象庁は「まずは揺れたら逃げてもらうしかない」と話している。