大分県から届いたシイタケ原木を手にする栃木県森林組合連合会の委託会社員=宇都宮市の宇都宮国際貨物ターミナルで2013年3月14日午前11時21分、吉川雄策撮影

 東京電力福島第1原発事故による放射性物質の拡散で、原木を使ったシイタケ生産者が窮地に立たされている。震災前、他県へのシイタケ原木供給量が全国一だった福島県からの供給が事故の影響で止まったためだ。国は九州や四国産などで補おうとしている。ただ、十分とはいえず、今後の生産活動への影響が懸念されている。【吉川雄策】

 「良い原木を譲ってくれた。本当に感謝している」。宇都宮市のシイタケ生産者、古田土雅好(こだとまさよし)さん(65)は、ほっとした声で話した。古田土さんは今年、大分県から約9000本を購入。震災前は自ら管理する同市の山と栃木県内から半分ずつ調達していたが、原発事故で原木入手が難しくなっていたという。

 林野庁によると、震災前(2010年)に地元だけで原木を賄えなかったのは40都道府県で、全体の約1割(約463万本)が他県からの調達だった。