台風26号による高波で男児2人の捜索は難航した=16日午後、神奈川県二宮町山西(写真:産経新聞)  「早く見つかればいいけど…」−。神奈川県二宮町山西の海岸で16日朝、小学6年の男児2人が波にさらわれた事故で、男児と顔見知りの高校1年の男子生徒(16)は高波が押し寄せる海岸を見詰めながらつぶやいた。この日は台風26号のため小学校は休校。行方不明となった姉帯伊吹君の家に同級生3人が前日の15日から泊まっていた。  事故現場となった「西湘バイパス」下のトンネルは「釣りに行く際によく通っていた」(男子生徒)という。周辺は普段から波が高く、消波ブロックが設置されているものの、近所の子供たちにとっては格好の遊び場となっていた。  近くに住む80代の女性によると、以前は砂浜が広がる穏やかな海岸だったが、近年は砂浜が浸食された影響で、トンネルにまで高波が押し寄せる回数も増加。危険性を指摘する声が上がっていたという。  現場周辺には事故の一報を聞きつけた地元の住民が駆けつけ、2人の姿を探そうと波間を双眼鏡でのぞき込む姿が見られた。しかし、高波のため海には近づけず、遠くから探すことしかできないため、住民たちは口々に「無事を祈るしかない」とつぶやいていた。