槌町を照らす花火(11日午後、岩手県大槌町で)=武藤要撮影
 東日本大震災から1年5か月を迎えた11日、岩手、宮城、福島3県の13か所で犠牲者の鎮魂と地域の復興を願う花火が一斉に打ち上げられた。

 被災地の研究機関に在籍した東京都内の会社員らの呼びかけで昨夏始まったイベント「LIGHT UP NIPPON」の第2弾。今年は昨年より1万発多い約3万発が、沿岸12市町村と、福島第一原発周辺からの避難者が多い福島県会津美里町の夜空を照らした。

 岩手県大槌町の会場では、漁港から約1300発が打ち上げられ、津波で全壊した建物の基礎が残る町中心部が、色鮮やかな光で浮かび上がった。町内で経営していた花屋が津波に流され、現在は仮設店舗で営業する八幡(やはた)美恵子さん(61)は「津波で亡くなった親戚や友人を思い出した。月命日に、私たちに代わって花火を上げてくれてありがたい」と涙ぐんだ。