双葉町長選に立候補した伊沢史朗氏(写真:産経新聞)

 福島第1原発事故で役場機能を埼玉県加須市に移転している福島県双葉町の町長選が10日、投開票され、前町議の伊沢史朗氏(54)が有効投票2859票のうち2470票を獲得し初当選を果たした。

 伊沢氏は双葉町出身。町議4期目の任期途中に辞職し、いち早く立候補の準備を進めてきた。双葉郡の他の町村との連携、町民との対話重視の再建を訴えた。

 町議会との対立によって井戸川克隆前町長(66)の辞職に伴う選挙は、新人4人による混戦となった。原発事故で約7千人の町民が今も避難を強いられ、半数近くが県外に居住。有権者の顔が見えない異例の選挙で、各候補とも仮設住宅を回りながら、役場の再移転や損害賠償の早期解決などを訴えてきた。