生産のシーズンを迎えた、赤い宝石のように鮮やかなイクラ=岩手県陸前高田市で、小川昌宏撮影

 東日本大震災の被災地でイクラの生産が最盛期を迎え、赤い宝石のような輝きを見せている。
 創業38年の水産加工会社「かわむら」(本社・宮城県気仙沼市)では、岩手・宮城両県にあった工場や冷蔵施設など計17施設が津波で全壊した。川村賢壽(けんじゅ)社長(63)は「今やらなければ気が萎える」と震災直後から再建に乗り出し、9施設を再稼働。このうち岩手県陸前高田市の工場では筋子からイクラをほぐし、色鮮やかに漬け込まれている。

 昨季はサケの漁獲量が少なく、イクラの出荷は平年の4割程度。今季はサケが小ぶりで生産量の回復には遠いが、川村社長は「震災前以上の会社にしたい」と意気込んでいる。【小川昌宏】