衆院議院運営委員会で原子力規制委員会委員長候補者として所信を述べる田中俊一・高度情報科学技術研究機構顧問=国会内で2012年8月1日、藤井太郎撮影

 政府が新設する原子力規制委員会の初代委員長候補、田中俊一・高度情報科学技術研究機構顧問(67)は1日、衆参議院運営委員会の所信聴取で「原子力ムラの住人」だったとの指摘に反省の弁を繰り返し、官民の「なれ合い」懸念の払拭(ふっしょく)に努めた。活断層が新たに確認された原発は停止させ、「40年廃炉ルール」を厳格に適用すると強調。ただ、野党には田中氏を含む規制委員候補5人の人選に異論が根強く、民主党は議論を慎重に進める方針だ。

 「どんなに反省しても反省しきれない。避難者が早く古里に戻れるようにと取り組んでいる」。田中氏はこう述べ、東京電力福島第1原発事故を踏まえ、厳格化させる安全規制を達成できない事業者には原発の運転を認めない姿勢を強調した。

 内閣府原子力委員会の委員長代理を務めるなど、「原発推進」の立場にあったとの批判があるためだ。