相馬野馬追   迫力ある神旗争奪戦が騎馬武者たちによって繰り広げられた  =29日午後、福島県南相馬市原町区(大里直也撮影)(写真:産経新聞)

 28日に始まった福島県の伝統行事「相馬野馬追」で29日、空に打ち上げられた旗を騎馬武者が奪い合う「神旗争奪戦」が南相馬市で行われ、祭りは最高潮を迎えた。

 争奪戦と、それに先だつ「甲冑競馬」は昨年、東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の影響で自粛していたため、2年ぶりの復活となった。

 同市の特定避難勧奨地点の自宅から宮城県に避難中の主婦、鎌田美代子さん(55)は「生まれたときから見てきた野馬追が復活し、やっと地元に帰れた気持ちがする」と話した。

 ただ、避難指示解除準備区域である同市小高地区では花火を取りやめるなど、今年も規模を縮小して行われた。同地区から出陣した林勝典さん(65)は「協賛企業は避難してしまったし、放射能を心配して馬を出さない馬主もいる。福島はまだ、これから」と話していた。