死去から1年たっても埋葬されず、箱に納められた遺骨=仙台市太白区の向泉寺で、平元英治撮影

 東日本大震災から1年半近くになっても、多くの犠牲者の遺骨が本来なら埋葬されるはずの地元の寺院の墓に納められずにいる。岩手から千葉まで6県で計82寺が津波などで全壊し、その多くが資金難のため再建のめどが立たないからだ。

 仙台市太白区の向泉寺には、寺院の建物内の一角に約100体の遺骨を納めた箱が安置されている。いずれも生前、宮城県東松島市にあった長音寺の檀家(だんか)で、震災の犠牲になった人たちの遺骨だ。

 長音寺の住職、秋山清道さん(当時50歳)は津波で死亡。弟の公純さん(45)が副住職を務める向泉寺が檀家の遺骨を引き取った。遺族は東松島市から車で約2時間半かけて弔いに訪れる。