苦渋の表情で作業を見つめる「第23常正丸」の船主・矢吹正一さん=福島県いわき市沖で2012年7月11日午前9時10分、矢頭智剛撮影  「ここは出口のない海だ」。放射能汚染のため漁を中断している福島県いわき市漁協の組合長で「第23常正丸」船主、矢吹正一(75)が11日朝、「がれき漁」が続くいわき沖の船上でつぶやいた。再稼働か廃炉か決まっていない東京電力福島第2原発が遠くかすんで見える。魚を取れず、震災がれきを拾うことで糧を得る福島の漁師の叫びを聞いた。【栗田慎一】