汚染土が入るドラム缶周辺の線量を確認する阿部光裕住職=福島市(伊藤弘一郎撮影)(写真:産経新聞)

 進まぬ国や自治体の除染を尻目に、独自で汚染土を除去する活動を行う住職がいる。福島市の「常円寺(じょうえんじ)」住職、阿部光裕(こうゆう)さん(48)は平成23年6月から、削り取った汚染土をドラム缶に入れて保管。すでに800本、汚染土は200トンを超えた。「まずは行動すること」と訴える阿部さんの言葉は、国や自治体にどう響くか。

 寺の裏山の私有地には保管されたドラム缶の山。蓋を開け線量計を近づけると、警報音が鳴り始めた。数値は毎時18マイクロシーベルト。蓋を閉じると、すぐ音はやんだ。「きちんと管理すれば大丈夫。人間がやったことは、人間が何とかするしかない」