東日本大震災の犠牲者のめい福を祈り、海にお神酒をまく「第23常正丸」の矢吹正美さん(手前)、船主の矢吹正一さん(手前から2人目)ら乗組員=福島県いわき市沖で2012年7月11日午前7時30分、矢頭智剛撮影

 海底や海中に漂う震災がれきを底引き船で拾い集める「がれき漁」が、福島県いわき市沖で今も続いている。東日本大震災から1年4カ月の11日午前6時。矢吹正一・市漁協組合長(66)の底引き船「第23常正丸」(全長27メートル、19トン)が港を出た。長さ250メートルの網を海中に投じる直前、乗組員5人が船尾に立ち、多くの命が眠る海に黙とうをささげ、お神酒を注いだ。