東京電力福島第1原発に20日降った大雨で、汚染水をためる貯蔵タンクを囲うせき(コンクリート製、高さ30センチ)から雨水があふれた問題で、東電は21日、接近中の台風27号に備えてポンプの増強など四つの対策を明らかにした。だが、いずれも従来の対策と大きな違いはなく、東電も記者会見で「今できることをしっかりやる」と説明するだけで、抜本的な雨水対策がない現状が明らかになった。

 今回の雨では、社員、協力企業の延べ110人が対応にあたったが、23区域のうち11区域で濃度を測定する前にせきから雨水があふれた。あふれた水を分析したところ、6区域でストロンチウム90が1リットル当たり710〜10ベクレル含まれ、東電が自主的に設けたストロンチウム90の雨水排出基準(同10ベクレル未満)を上回った。そのうち3区域は国の排出基準(同30ベクレル)も超えていた。