北海道・根室沖から一昼夜かけて運んだサンマを水揚げする漁師=福島県いわき市の小名浜港で

 極上の秋が今年も小名浜にやってきた−−。福島県いわき市の小名浜港に21日、サンマが今年初めて水揚げされた。

 北海道・根室の南東約170キロ沖合で、いわき市漁協所属の「第十五観音丸」(166トン)が19日早朝、漁獲した約90トン。震災のあった2011年は風評被害からほとんど値が付かなかった小名浜産のサンマ。今年は水温上昇や外国漁船の乱獲などで漁獲が危ぶまれる中、初取引では1キロ250〜201円と昨年比1割増の値がつき、漁協関係者をほっとさせた。

 「観音丸漁業」社長の大和田洋光さん(45)=同市四倉町=は「大きく、脂も乗った理想的なサンマ。放射線測定もするので、安心して小名浜産を味わってほしい」と話した。

 いわき市漁協は26日、福島第1原発事故以来3年ぶりに同市沖合で試験操業を始める。【中尾卓英】