安倍晋三首相は19日、東京電力福島第1原発を視察し、汚染水漏れ対策の進捗状況を確認する。2020年東京五輪招致での最終プレゼンテーションで、首相は「状況はコントロールされている」と明言しただけに、公約実現に向けて“陣頭指揮”を執る姿勢を示す。こうしたなか、民主党政権時代の2年前、東電が遮水壁設置を見送っていた問題が注目されてきた。

 「事故直後から『水(=汚染水や地下水)との闘いになる』ことは分かっていた。対策費が膨大になるため、国が当初から関与すべきだった。その決断ができなかった民主党政権が今になって批判するのはおかしい」

 エネルギー問題に詳しいジャーナリストの石井孝明氏はこう語る。民主党のブーメランといえそうな遮水壁見送り問題は後述するとして、安倍首相の2回目の原発視察は17日、菅義偉官房長官が発表した。