墓石に免震マットを設置する業者=神戸市灘区で、関雄輔撮影

 先祖の墓に手を合わせ、供養するお盆。その墓を地震による倒壊から防ぐため、耐震・免震工事が施された墓石が注目されている。石材メーカーなどによると、墓石と墓石の間に樹脂製の免震マットを挟むなど安価な方法が増え、その傾向は東日本大震災後に顕著になっているという。

 一般的な3段重ねの墓石は全体で重さが約1トンあり、対策を取らないと震度4〜5程度で倒れてしまうという。第一石材(神戸市)は、愛知県岡崎市のメーカー「安震」が開発した免震マットを使用。5センチ四方の樹脂製マットを墓石のつなぎ目の四つの隅に取り付ける。石の加工は必要なく、震度7程度にも耐えられ、施工費用は3万円程度だ。

 「安震」によると、マットは05年以降、全国で約9万基に施工。東日本大震災後は例年の2倍を超えるペースで注文がある。比叡山延暦寺(大津市)の石灯籠(いしどうろう)にも採用されている。