東北に春の訪れを告げるようにほころび始めたソメイヨシノ=福島県いわき市小名浜の横浜税関小名浜税関支署で2013年3月29日午前8時39分、中尾卓英撮影

 福島県いわき市小名浜で、東日本大震災の津波や原発事故に耐えたソメイヨシノが今年も花を咲かせた。「小名浜まちづくり市民会議」が29日、東北地方最初の“開花宣言”。平年に比べて8日、昨年より15日も早く約10輪の花をつけた。来週末には満開になる見込みだ。

 東京電力福島第1原発の南約60キロ、小名浜港から約300メートルの横浜税関小名浜税関支署(旧小名浜測候所)にある標準木で、震災時は高さ約80センチの津波で冠水した。

 開花を確認した元測候所職員、島田栄二郎さん(69)は「いわき海星高校が甲子園に出場して元気を届けてくれたように、東北で最も早く咲く桜が、市内に暮らす約2万4000人の避難者らの希望のシンボルになってほしい」と話した。【中尾卓英】