湖底土の放射性物質の調査を行う水中ロボット=福島市の福島大で2013年1月25日、神保圭作撮影

 福島県有数の観光スポット・猪苗代湖で、水中ロボットで湖底の土を採取し、東京電力福島第1原発事故による放射性物質の有無を調べる取り組みが始まる。高橋隆行・福島大教授(ロボット工学)らは結果を分布図にまとめる計画で、「実態を把握することが風評被害の払拭(ふっしょく)にもつながる」と狙いを語る。

 湖底には、川などを通じて流れ込んだ放射性物質が集積している恐れがある。県が昨年6、9月に公表した水質調査の結果は不検出だったが、その際湖底土は調べていなかった。高橋教授らは10年秋から猪苗代湖の生物調査用に水中ロボットを開発しており、湖底土への応用を考えついた。

 ロボットは、カメラを備えた本体を、スクリュー6個や「ちりとり」形のスコップを装着した囲い(縦74センチ、横55センチ、高さ64センチ)に収めた構造で重さ45キロ。2月下旬以降、地上から遠隔操作して湖底土と湖水をスコップで採取、陸上に持ち帰り放射性物資の有無・種類・濃度を分析する。