石積みで「生」の文字をかたどったオブジェがライトアップで浮かび上がる中、黙とうする制作関係者ら=兵庫県宝塚市で2014年1月16日午後5時46分、大西岳彦撮影

 兵庫県宝塚市を流れる武庫川の中州で16日夜、河原の小石を積み上げて「生(せい)」の文字をかたどったオブジェ(縦25メートル、横14メートル)が、同市内の震災犠牲者と同数の118個の懐中電灯でライトアップされた。川の中に幻想的な光景が浮かび上がり、震災発生12時間前の午後5時46分、集まった市民らが祈りをささげた。

 実行委員会による取り組み。震災10年の2005年、同市の美術家、大野良平さん(54)が「街と、人の心の再生」を願って制作した。川の増水で何度も流失したが、その都度、市民の手で作り直し、現在のオブジェは5代目。大野さんは「この活動を通じて、震災を伝え続けたい」と話した。【森本宗明】