台風26号で裏山が崩れ、乗用車が押しつぶされた現場=神奈川県鎌倉市で2013年10月16日午前10時39分、木葉健二撮影

 台風26号の風雨で、伊豆大島以外でも死者や行方不明者が相次いだ。

 東京都町田市では16日午前5時45分ごろ、町田市森野の境川で「女性が流された」と警視庁町田署に通報があった。下流の同市金森の金山橋で救助しようと消防や警察の署員が浮輪やロープを持って待ち構えていたが「だめだ、流された」。流れが早く女性はそのまま下流へ。約900メートル下流の鶴間橋でも救助隊が橋の上からロープや浮輪を持って川面を見つめる。「来たぞ。あれじゃないか」。上流から濁流の中をオレンジ色の救助用浮輪が流れてくるのが見え、ロープを川のすぐそばまで垂らしたが、浮輪に人の姿はなかった。

 その後、女性は発見され、横浜市の病院に搬送されたが助からなかった。【斎川瞳】

 神奈川県二宮町山西の海岸では16日午前8時半ごろ、「小学生2人が海に流された」と近くに住む1人の母親が110番した。高波にさらわれたとみて、同町消防本部や横浜市消防局と海上保安庁のヘリコプターなどが捜索している。

 県警大磯署などによると、流された2人はいずれも12歳で町立二宮小6年の男児。午前8時ごろ、他の小学生3人と西湘バイパス沿いの海岸に高波を見に行った。海岸に続くバイパス下のトンネル(長さ約15メートル)の中ほどまで届いていた波で遊んでいたところ、押し寄せてきた高波にさらわれた。入り口付近にいた他の3人は階段を上って逃げて無事だった。

 トンネルはバイパス脇の高台の住宅地と海岸を結んでおり、住宅地から階段で下りる構造になっていた。当時、現場付近の海岸には5メートル以上の高波が押し寄せていたという。

 5人は前夜に、流された男児の家に泊まっていた。【河津啓介、渡辺明博】