東京電力福島第1原発2号機の取水口付近で行われている、汚染水漏えい防止の地盤改良工事=2013年7月22日午後7時、代表撮影

 東電は22日、福島第1原発のタービン建屋東側周辺で、汚染水の海への流出を防ぐために、沿岸部に幅約60メートルの「遮水層」を設ける工事の状況を報道陣に公開した。汚染水の海洋流出問題について問われた小野明・福島第1原発所長は「海と地下水の水位の間に相関関係があることが分かったが、どのくらいの水が行き来しているのかはつかめない」と話した。地下水バイパス計画への影響は「おそらくないだろう」との見解を示した。

 公開したのは8日に始めた工事で、1日2交代で延べ20人の技術者が海に沿って直径1メートル、深さ16メートルの穴を約230本掘り、固化する薬剤を注入する。工程の半分ほどを終えており、東電の工事担当者は「遮水層により汚染された地下水の海への流出を100%止めるとは言い切れないが、ほぼ遮断できる」と説明した。【藤原章生】