全国戦没者追悼式の会場に入る遺族ら=15日午前、東京都千代田区の日本武道館(宮崎裕士撮影)(写真:産経新聞)

 戦後70年目の夏を迎え、戦没者遺族の高齢化が進んでいる。会費収入や慰霊ツアー参加者の減少で、遺族会の運営は逼迫(ひっぱく)。日本遺族会の拠点となっていた九段会館(東京都千代田区)も取り壊しの方向が決まっている。

 「昔はバス2、3台をチャーターしたのに、いまでは1台を埋めるのも大変。人が集まらず、かろうじてやっているような状況だ」。東京都遺族連合会(文京区)の大沢博紹(ひろつぐ)事務局長(71)はそう漏らす。

 同会では年1回、沖縄での戦死者を悼む慰霊巡拝を実施しているが、参加者は年を追うごとに減少。今年1月の参加者は約20人にとどまった。海外への慰霊ツアーや、東京都戦没者霊園で行う月1回の拝礼式の参加者も減少傾向という。