カウフマン社主(左)からカメラを贈られ、手にとる女子高生

 東日本大震災直後に入学し、復興の道のりとともに3年間を送った被災地の高校生に、ドイツのカメラメーカー「ライカ」の社主から最高級機が贈られた。「写真を続けたい」という熱意を後押しするプレゼントに、春から社会人になる高校生は「夢のよう」と喜んだ。

 「このカメラでどんどん写真を撮ってください。楽しんで」。東京・銀座のライカ直営店で12日に行われた贈呈式で、アンドレアス・カウフマン社主から英語で励まされた宮城県白石市の女子高生(18)は「イエス、アイ、ウィル」とはにかみながら答えた。

 カメラはレンズを合わせて約120万円もするモノクロ専用のMモノクロームだ。

 女子高生は県立工業高写真部の一員として、被災地で「ファインダーを通して被災者と心を通わせよう」と写真を撮り続けてきた。

 大震災では同校でも卒業したばかりの生徒が津波の犠牲になり、校舎に亀裂が入るなどの被害を受けた。

 家庭の事情で大学の写真学科への進学は諦めたが、写真を続ける証しとして、あこがれのMモノクロームを手に入れようと決心。被災地の写真でカレンダーを作って、売り上げを義援金に充てるプロジェクトで知り合った写真家ハービー・山口さん(64)に「就職したらお金をためて買います」と伝えた。

 話を聞いたカウフマン社主が「そのお金で将来、学校で学ぶ機会を得られれば」とプレゼントを申し出たという。