ユニチカトレーディングのセシウム吸着繊維材「シーエスキャッチャー」=11日、大阪市中央区(松村信仁撮影)(写真:産経新聞)  ユニチカは11日、グループのユニチカトレーディングが産業技術総合研究所と共同で水中のセシウムを吸着する繊維材「シーエスキャッチャー(CsCATHER)」を開発したと発表した。処理施設を建設するプラントメーカーなどと共同試験を継続し、来年中の製品化を目指す。  新開発したのは、セシウムを吸着させる効果を持つ顔料「プルシアンブルー」で染色した繊維で、産総研が顔料の粒子を小型化したことで、吸着性能を従来品の約100倍にまで高めた。ユニチカは繊維の加工方法や接着剤を改良し、顔料の保持力を向上させ、顔料が繊維から脱落して起こる2次汚染を抑えることに成功した。  綿や糸、織物や不織布など、さまざまな繊維材料への応用が可能で、セシウムを含んだ焼却灰の処理施設や農産物のセシウム汚染を防ぐための農業用水のフィルターなどへの活用が期待されている。