甲冑競馬で疾走する騎馬武者ら(28日午後、福島県南相馬市で)=飯島啓太撮影

 福島県相馬地方に伝わる国の重要無形民俗文化財「相馬野馬追(のまおい)」は28日、目玉の「甲冑(かっちゅう)競馬」と「神旗争奪戦」が行われた。

 会場となった南相馬市原町区の雲雀(ひばり)ヶ原祭場地では、甲冑姿の騎馬武者たちが盛んに馬を駆り、約4万5000人の来場者を魅了した。

 甲冑競馬は、白鉢巻きを締めた武者たちが背中に差した旗をなびかせて1周約1000メートルのコースを疾走した。神旗争奪戦では、花火とともに打ち上げられた計40本の神旗の落下点を見極め、巧みに馬を操って神旗を奪い合った。

 8年目の挑戦で初めて神旗を獲得した浪江町の綾部宏さん(30)は、東京電力福島第一原発事故で南相馬市に避難している。「今まで頑張ったかいがあった。いつかは故郷から出陣したい」と話していた。